コスラエ州 旅行 アクティビティまとめ
ミクロネシア連邦でも最も人口が少なく、手つかずの自然が残っていると言われるコスラエ島。行ってみたかったコスラエ州に旅行できたので、その記録と楽しみ方。
今回は、7月の月曜日から土曜日5泊6日の日程。
ユナイテッド航空のアイランドホッパー(各駅停車の飛行機、グアム→チューク→ポンペイ→コスラエ→マジュロ→クワジェリン→ホノルル)を利用する。
日本から行く場合にも、グアムまで行って、そこからこのアイランドホッパーを利用するしかない。
競争が起きない路線なので、正直高い。
個人的にはコスラエの象徴、スリーピングレディー。女性が横たわっているように見える。モアナに似たようなシーンがある。リアルモアナ。
とりあえず、短めに作った動画
体験したアクティビティ
自分はやっていない。以前、ポンペイでマングローブ林の中に一日いたら、蚊にすごい刺されて疲れた。今回はパス。他の協力隊員がトライ。マングローブの林の中を通る水路をゆっくりと進んでいき、とてもゆったりとした時間を過ごせたそうだ。天気も良かったし、気持ち良さそうだった。
【SUP】
スダンドアップパドルという、アクティビティ。ボードの上に立ってパドルを漕いで進む。なれるまで時間がちょっと必要だった。体幹とバランス感覚が必要。
これまで、シュノーケルやダイビングしか海を泳いで進むことはなかったが、水面を立って進むのはとても新鮮だった。
深いところに行くと、コスラエの海の透明度がよくわかる。サンゴや魚がよく見える。途中、エイが何匹か泳いできた。
【ダイビング】
コスラエはとにかくサンゴ。
ものすごいサンゴだった、一面綺麗にサンゴ。透明度もものすごい。見事なブルー。
潜ったのは、ヒロシポイントと呼ばれるポイントで、元ミクロネシア連邦副大統領を務めたヒロシ・イスマエル氏の家の前のポイントなので、ヒロシポイントというらしい。
今回は2本だけ潜った。どちらもヒロシポイントからスタートして潜った。
カメに寄れた
逆鍾乳洞みたいな。
【レラ遺跡探索】
レラ遺跡は解明されてないことも多いが、ポンペイのナンマドール遺跡同様、玄武岩やサンゴでできた古代の遺跡。当時の王様が住んでいた。
台所とか、王様がスピーチした広場など、確かにその当時の面影は感じる。
ポンペイのナンマドール遺跡もそうだけど、海上に作っており、遺跡の中に水路が通っている。潮が満ちてくると立派な水路となり、ボートで荷物などを運べる仕組みになっている。船の方が荷物運ぶの楽だったんんだろうな。
王様が民衆に向かって話す場所。
台所。何かをパウンドしていた台。
【ウトエ生物圏保護区探索&シュノーケル】
正直、一番衝撃を受けたのが、ここだった。ユネスコの生物圏保護区に指定されている。その特徴は、マングローブ林とサンゴがすぐに近くで共存していること。
●マングローブの役割・・・
マングローブが生い茂る場所は、山や河から流れて来た有機物(生き物の死骸や落ち葉などなど)が蓄積し、分解されているところである。よって、マングローブの周りは泥のようになっており、栄養分が蓄えられている。様々な生物が住む場所であるが、簡単に言って泥が多くて汚い。
●サンゴの性質・・・
サンゴはとても複雑でデリケートな生き物。土砂が流出すると死んでしまうし、海水の中に栄養が多すぎても死んでしまう。サンゴは褐虫藻と呼ばれる生物が光合成して栄養を作っている。海水に栄養素がたくさん含まれていて、植物性プランクトンが多いと褐虫藻にとっては光合成のライバルであり、活動が鈍くなる。サンゴは生存しにくい。
つまり、マングローブが住んでいて、リッチな栄養分を含む泥や海水の周りで、デリケートなサンゴは住めない・・・はず・・・・
だけれども、ここウトエでは見事にすぐ近くで共存している。
わかりにくいけど、サンゴの奥に見えるのはマングローブの根っこ。
見えあげるとすぐにマングローブ林。本当に近い。
サンゴ礁で生まれた生物たちがマングローブの周りを住処にしたり、サンゴ礁とマングローブは持ちつ持たれつの関係のはず。
でも、本当にすぐ近くで共存している・・・本当に本当にすぐそばで。
ポンペイでは見られないので、とてもとても新鮮で神秘的だった。
【イエラの森探索】
イエラの森には”カ”という木がある。
ポンペイにもあるが、コスラエのイエラの森にあるのは、比じゃないくらいにでかい。
カの木の特徴は根の周りのヒダの部分。人の背ほどになるものもある。
その木によって、特徴が様々、木はどれもまっすぐ生えているのだが、ヒダの部分がカーブしているものもあれば、まっすぐ伸びているものがあり、個性がある。
トンネル状。
結構でかい。
帰りにウコンの花を始めて見た。
【ワラン村散策】
ワラン村へは道路が通じていない(2019年8月現在)。きっとこの先も簡単には通らないだろう。行き方は船で海を行く他ない。船着場につくと、買い物に来ていたと思しき村人たちがいた。
満ち潮の時間でないと、ボートを底にぶつけてしまうハメになるので、潮が満ちている時間に移動する。
200人程度が暮らすと言われているワラン村には小学校もあった。とても綺麗。
レストランやホテル
【パシフィック・ツリーロッジ・リゾート】
レストランが売りのホテル。レストランはマングローブ林の一部を切り開いた場所に建てられており、とても雰囲気がいい。
コーヒーを頼むと、とても大きなカップでおかわり自由。本を読んで過ごした時間はとても気持ちよかった。
夕食は日替わりのスペシャルメニュー(10ドル)、飽きずに楽しめる模様。アルコールも販売していた。
部屋は、コテージ風となっている。マングローブのすぐ裏がコテージなので湿気は多めだが、シンプルな作りで快適だった。ホットシャワーもエアコンもある。
【ノーティラスリゾート】
コスラエではNO.1のホテル?値段もツリーロッジより少し高め。
今回は宿泊していないが、ちょっと見学に行った。
ホテルにプールがある。おしゃれ。のんびりするには良さそう。
ノーティラスも、ツリーロッジも、ホテルの前はすぐ海なんだけど・・・笑
お店
【グリーンバナナペーパー】
バナナの葉を使って作った紙製品を販売しているお店。
100%コスラエ産のブランド。財布などもあるが、とても丈夫そう。
製作している様子も見せてくれる。作業中のスタッフはフレンドリーだった。
Tシャツのプリント販売もしている。
枠に材料を流し込んでいるところ
バナナ干してあったところ
バナナの葉製の製品は丁寧に作られていて、値は張る。しかし、産業が乏しいミクロネシア、しかも最も人口が少ないコスラエ州でこれだけのブランドがあるのにはとても感激。
パスポートケースを購入した。20ドル。
生産者の名前入り。
ポンペイの空港や郵便局のおみやげ屋さんでも販売していることがある。
日本でもちょっと流行りそう。
以上、きっとコスラエに行った人が思うんだろうけど、本当にのんびりと時間がすぎた。
ポンペイ島ですら、日本の生活から考えたら本当にのんびりなんだけど、コスラエはもっと時間がゆっくり進んでいた。
ダイビングも2本しかしてないし、また来たい。
今回はすべて、地元在住の日本人コスラエ太郎さんにガイドしていただいた。コスラエツアーカンパニーという旅行会社を経営。
コスラエは観光地も含めてすべて私有地なので、現地の方としっかり関係を作っているコスラエ太郎さんじゃないと、まわれないと思う。