国際協力に興味を持った本〜マイクロソフトを捨てた話〜
国際協力業界、開発教育業界に関する書籍はたくさんある。自分でNGOを立ち上げた人や、会社を作った人、協力隊のOBOGなどなど・・・・僕の場合は、大学2年生の時に読んだ一冊の本が強烈だった。今でも覚えている。
本のタイトルは、『マイクロソフトでは出会えなかった転職』
マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった
- 作者: ジョン・ウッド,矢羽野薫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/04/04
- メディア: 単行本
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その名の通り、マイクロソフトで働いていた筆者が、身分と給料を全て捨てて、途上国の子供たちのために活動を始める話。
読んだのがだいぶ前だけど、まだ覚えているくらいインパクトがあった。
え??本当にマイクロソフト辞めんの?
マイクロソフトと言えば、ビル・ゲイツが創業したあの大企業。筆者のジョン・ウッドはあの大企業でものすごい忙しい日々を過ごしていた。
ある日休暇で訪れたネパールの山奥の村で、本がほとんどない図書館を訪れてショックを受ける。ほんの少ししかない本が、鍵のかかった棚にしまわれていたからだ。それほど本が珍しいもので大切にされていたのだ。
「鍵をかけていたら、誰も本を読めないし、子供は字も読めないまま育ってしまう」
そう思って、また村に戻ることを誓う。
休暇が終わっていても、どうしても農村のことが頭から離れなかったらしく、彼は思い切ってマイクロソフトをやめてしまう。
Room to Readを立ち上げる
そして、非営利法人を立ち上げ、自分の貯金を切り崩したり、寄付金を集めたり、必死になって、本の寄付、途上国の子供達の教育環境改善に走る。
全てがうまくいくはずもなく、貯金も少なくなってしまうが、それでも、またネパールの農村に戻ると奮闘する。
約束を果たし、ネパールの農村に本を寄付しに戻るシーンは感動した。
資金繰りも必死の努力で軌道に乗り、世界的に有名なNGO 「Room to Read 」へと成長していく。
本から学んだこと&今でも忘れないこと
・綺麗事じゃなく、金とかステータスよりもやりがいを感じることってあるんだと思った。
・周りの人全員から反対されても、自分がワクワクするのなら、その道に進まないといけない。後悔するから。
・社会貢献活動は、結局規模が小さい活動がほとんどで効果を実感しずらいけど、パッションを持って目的を追求し続ければ、いずれ大きな成果を生み出せるかもしれない。
・本当に目指したいものがあるなら、大切なものも捨てないといけない。
やっぱり、自分の中で「これだ!」とワクワクしたのなら、その好奇心とか、挑戦したい気持ちを活かさないといけない。
お金や身分はいつも気になるけど、飛び込んで見ないとわからないこともある
でも、その後社会人なって、サラリーマンなったらこの本で学んだことは全部忘れて、一度は身分や給料しか考えない時代もありました・・・
それでも、協力隊に参加して、後悔せずに挑戦できるのは、この本を読んだことが1つのきっかけのはず。