【協力隊を持ち物で後悔しないために】南国協力隊生活をマスター。(協力隊、持ち物、南国生活)
ポンペイ島に来てすでに1年以上経過。
ここまでくると、持って来たのに全く使わないものや、本当に持って来てよかったものがはっきりとわかってくる。
なんと、ミクロネシア連邦はamazonが届く!途中でアメリカのamazonで買い足したものなどもある。
ポンペイの生活とは。
ポンペイは年間300日雨が降ると言われている。降雨量は世界トップレベル。
湿気がすごい時がある。
洗濯物は乾かない。
1年通して、夏。ずーとTシャツと短パン。
電気と水は比較的安定している方だと思う。もちろん、停電と断水がないわけではない。
そんなこんなで、湿気が多い、南国の気候に近いところに行く時に参考になったら良いと思ってまとめた。
日本から持って来てよかったもの
スプレーの部屋に拡散するタイプの虫除け
ワンプッシュで長時間効く。やはり蚊に悩まされることが多い。夜ねれない事があると体調にも響くし、最悪。このタイプの商品は本当にきく。正直、これが一番オススメかも。
ザックカバー
もともと持っていたノースフェイスのリュックはザックカバーがついているタイプではない。モンベルで買った。特にポンペイは雨が多いからそうかもしれないけど、外歩くときおすすめ。コンパクトだし。
[ザ・ノース・フェイス] レインカバー Standard Rain Cover 30L アズテックブルー
- 出版社/メーカー: THE NORTH FACE
- メディア: ウェア&シューズ
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[ザ・ノース・フェイス] レインカバー スタンダードレインカバー20L NM09104 TNFレッド
- 出版社/メーカー: THE NORTH FACE
- メディア: ウェア&シューズ
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度入りサングラス
メガネッ子には欠かせない。赤道に近いところでは本当に日差しがキツイ。度入りのサングラスもネットで作れるみたい。
ポータブルハードディスク
一個だけ持ってきてた。写真はすべてその一つに入っていた。まさか、壊れた・・・。なんとかほとんどデータは復旧した。必ず2つ以上のバックアップ先が必要だと知った。2個あった方がいいと思う。
Transcend USB3.0 2.5インチ スリムポータブルHDD 耐衝撃 M3シリーズ ミリタリーグリーン 1TB 3年保証 TS1TSJ25M3G
- 出版社/メーカー: トランセンドジャパン
- 発売日: 2018/02/02
- メディア: Personal Computers
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patagonia バギーパンツ
定番中の定番商品。丈夫だし、かっこいい。水陸両用は最強。無人島でキャンプしたときなんか一つあれば本当に助かる。ロングがいい。
(パタゴニア)patagonia バギーズロング 58034 Men's Baggies Longs - 7"(股下18cm) BLK S
- 出版社/メーカー: patagonia(パタゴニア)
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ヘッドライト
やっぱり停電はそれなりにあった。キャンプにも行ったし、あると便利。
日本から持って来たやすいやつは、かなり使っていたし、壊れた。防水のがいい。
Litom LEDヘッドライト センサー機能付き【168ルーメン/実用点灯30時間/IPX6防水/防災】停電時用 軽量 登山 夜釣り キャンプ HP3A-S1
- 出版社/メーカー: Litom
- メディア: その他
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登山ブランドのポリエステル100%のTシャツ
何と言っても乾く。そして匂いが残らない。すごく丈夫だし。綿のTシャツは生乾きですごい臭くなったりしても、ポリ100%はやっぱり強い。
[ザ・ノース・フェイス] Tシャツ ショートスリーブカモフラージュロゴティー メンズ ブラック 日本 S (日本サイズS相当)
- 出版社/メーカー: GOLDWIN(ゴールドウイン)
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: ウェア&シューズ
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ドライボックスと乾燥剤
カメラ持っているなら、絶対に買うべき。 一眼レフ持っていて、カビだらけになっている人たちを目撃している。カビついたらクリーニングで数万円払う羽目になる。ドライボックスでちゃんと防湿。
任期途中で買い足したもの
GOPRO
大きな買い物をしてしまった。amazon.comでアメリカのショップからとても安く買えたので買ってしまった。やはり海でのアクティビティが多いし、買って後悔はなかった。最近、いろんなアプリも出て動画編集の敷居が下がっているので、是非。実際、ゴープロを買ったことで動画編集を始めた。活動にも役立ったので本当によかった。
ちなみに、予備バッテリーはやっぱりあったほうがいい。すぐなくなるから。SDも容量大きめで。
ダイビング、シュノーケルフィン
ポンペイにいる隊員、ほとんどみんなが持っていたように思える。海にはみんな行くと思う、現地でシュノーケルセットは買えてもいいフィンは買えないと思う。結局、推進力のあるゴムフィンを買って日本から送ってもらうことに。
ギョサン、ベンサン
アウトブランドのサンダルは持っていた。けど、雨の多いポンペイ島では、一度濡れてしまうとナイロンの部分が乾かずにそのままになってしまい、接着剤も剥がれやすのか、すぐ壊れた。(Teva とmontbelのサンダルが壊れた。)しかも、濡れたままなので臭くなってしまった。
結局、本当に役立ったのはギョサン、ベンサン。壊れないし、臭くならない。日本から送ってもらった。初めからこれにすればよかったと後悔。履物はマジで大事。
キンドルがいるとか、電子辞書がいるとか色々あるけれども、本当に持って来てよかったのは意外と少ない。
もしお金に余裕があれば今欲しいもの!
プロジェクター
最近、比較的安値でいろんなプロジェクターが買える様になった。
もし行く場所が電気の安定している場所なら、結構役だつ。
部屋で映画見て英語の勉強にもいい。
プレゼンが多い隊員なら、自分で用意できるので、余計な心配をしなくて済む。
折り畳み傘
日本のレベルの折り畳み傘は買えない。持ってくればよかったなぁと思う。いつ雨が降るかわからない南国生活では必需品。中国製の安いのが売ってるので、使っているけど、やっぱり作りが甘いし、壊れる。持ってくればよかったなぁと思う。
人生1番のビーチ、太平洋の秘境モキール環礁。(秘境、冒険、大自然、環礁)
6月末、ミクロネシア連邦のポンペイ州に属する、モキール環礁というところに行った。
多分、もう一生行けないと思う。
それくらいの秘境。
グーグルマップでは広域的に検索しても何も映らない。
とりあえず、タイムラプスはなかなかのが取れた。
mwokilowa stars time-lapse 星空タイムラプス
ちなみに、ポンペイ島で淡路島くらいのサイズ。
行き方
まず、日本から行くとなるとミクロネシア連邦のポンペイまでたどり着かないと行けない。
ユナイテッド航空一択。
日本→グアム→チューク(一時立ち寄り)→ポンペイというルートでポンペイ国際空港。
そこから、行き方が2つある。
①空路。セスナで行く。
caroline airline という航空会社があり、ミクロネシア各州の離島をつなげている。
なんと、パイロットは日本人だった!(2019年6月当時)
人が集まれば飛ぶらしい。チャーターもできるそう。
セスナは7人乗り。
操縦席の隣に乗せてもらう。圧巻の景色。1時間半ほどで到着。
②客船で行く。
かなりハードな行き方。離島を周遊する船に乗る。
スケジュールは確認できるが、3、4日平気で遅れたりする。
食べ物や水も全て自分で持ち込むことになり、サバイバル。
一応、客室はあるが、すぐに一杯になる。その場合はもう甲板で過ごすしかない。
ただし、格安で30ドルくらいで往復できるらしい。(?)
モキール環礁までは一晩で着くらしい。
一応、運輸局(Department of Transportation, Communincation & Infrastructure)
のHPがあるが、運行情報は2017年で更新が止まっている。
直接電話するのがいい。
島の基本情報
モキール環礁は3つの小さな小さな島で構成されている。
空港があり、人が住んでいるのは1つだけ。
人口は年々減少しており、2019年6月時点で50人をきっているのではないかということだ。最盛期で200人以上はいたそうだ。
70年前の貴重な映像が残っている。
もちろん、宿泊施設はない。電話も繋がらない。ラジオをポンペイ島から受信していて、誰がいつ飛行機でくるのか、放送しているらしい。今回はモキール出身のホストファミリーと行ったので、寝る場所はあった。頼めば、島の役場に寝泊まりさせてくれるそうだ。
食事も、自給自足。店はない。食べたいものは持ってこないといけない。
飲み水は全て雨水。煮沸不要。本当に綺麗な雨水。
ポンペイと違うのは、お酒が島の法律で禁止されていること。綺麗なビーチでビールは飲めない。
島の中心部を貫くように、3本の道が通っている。
70年以上前からある道らしい。動画に出て来る道路とおんなじ!
1番目の道路。通称First road。一番海に近い道路。
2番目の道路。通称second road。これは島の役場。
3番目の道路。Third road。もう住んでない家が多くて、草木ボーボー。
学校も1校ある。
診療所。
ドイツの援助でソーラーパネルとバッテリーがあり、昼でも電気が使える。
頼むと、使わせてくれた。
島の見所
何と言っても、手つかずの海。
衝撃的な透明度。
本当に綺麗なサンゴ。
島の人と一緒に釣りに行った。
夜は満点の星空。日本から見ることのできない南十字星が見える。(これは写ってない。)
食べ物は、ココナッツやレモンの木、魚、パパイヤ、蟹、などなど、自然の恵みを存分に感じることができる食材がある。もちろん、現地の人の力を借りて、調達し、自給自足の生活。
トビウオがすごく美味しかった。
トビウオを薪で半焼きにして、ココナッツミルクを絞って食べる。新感覚!!めちゃくちゃうまかった。
物語みたいな暮らし。
木陰で休んで、自給自足で食べたいものを食べる。
島の人たちの暮らし
前村長の「イチロー」さん。83歳。背筋は伸びて、ものすごい元気。英語も綺麗に話す。
色々とお話を伺うことができ、日本とのつながりや、島の伝統に触れることができた。
・日本の漁船が周辺に来て、日本人と交流があった。
ざっと、50年前、日本のマグロ漁船がモキール周辺まできていたそうだ。日本人が島に立ち寄ることもあり、その際に日本人の持ち物と島のものを物々交換していたそう。
診療所のおばさんは、日本人からもらったハッカ飴がすごく不味かったという思い出を話してくれた。
イチローさんのお父さんは、日本人の船に乗り、マーシャル諸島にも行き、いろいろな言葉を操っていたそうだ。日本人の勤勉さを学び、イチローという名前をつけたそう。
・消えゆく伝統的なカヌー
伝統的なカヌー作りの伝承が途絶えかけている。今島で唯一作り方を覚えているのはイチローさんただ一人。カヌーの作り方は非常に大事な教えで、伝統行事に欠かせない。
しかしながら、エンジンボートが主流になり、漁もカヌーを使わなくなってしまった。
イチローさんがいなくなれば、島にとって重要だったカヌーの作り方を伝えるものがいなくなってしまう。
・島の暮らしも近代化
島人が食べているのも、ラーメンだったり、お米、缶詰だったりする。ポンペイから送ってもらった食品が主食となっている。
伝統的な食べ物をもちろん食べているが、安価で簡単に調理できる、加工食品にシフトして行っている。
・島の人口が減少
モキール環礁には小学校までしかない。そこから高等教育を受けようとすると、他の島に移らなくてはならない。そこからアメリカに留学に行ったり、そこで仕事を見つけたり、一度出てしまうとなかなか帰ってこなくなるのだろう。その辺は日本とおんなじ。
昔は200人以上いたという人口もいまでは50人以下。
忘れられない思い出
景色や自然はもちろん、言葉にならないほどだった。
外洋に釣りに出た時の海の青さ。
ビーチの透明度。
降りかかるような天の川。
こんなところに日本人ってきたことあるんだろうかって思った。
調査でくる日本人はいたそうだが、それよりも、50年以上前の漁船に乗る日本人と交流していたことに驚いた。
ここでも日本人は好意的に見られている。
こんな小さな小さな島、太平洋のど真ん中で。
世界の果てみたいな場所でも、自分自身が日本人と認識しされて、コミュニケーションを好意的に取れるということがすごく不思議なことだった。
すげえ、絵本みたいな物語みたいな島ってあるんだなぁと思った。
もう一生来ることはできないかもしれないが、忘れられない。
携帯も繋がらないし、ただただのんびりと過ごした時間だった。(毎日ほぼ野宿。)
島の人たちは、日本メーカーのお菓子を食べて、キャラメル食べる?って声を書けられた。ふつーに日本の森永キャラメル。
大学院研究室訪問のメリット。実際に行ってみた。(国際協力、大学院、受験、社会人入学)
青年海外協力隊の任期終了後は、大学院で修士号を取得予定である。それは、開発業界でプロの仕事を得るには、修士号が1つの条件となっているからだ。
ちなみに、志望しているのは、東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻。
キャリア構築のためにはイギリスなどの海外大学院がメジャーだが、国内の大学院を、そして東大の国際協力専攻を選択する。それはまた今度書く。
ということで、2019年の6月に研究室訪問にいった。
どうして、開発業界で修士号は必要なのか、理由は下記記事参照。
1.なんで大学院受験の際に、研究室訪問が必要か
自分でも、本当に必要かすごく悩んだ。
任地にも、年間を通して大学の先生数名が研究目的でいらっしゃることがある。お話ができた先生たちに、院の研究室訪問は必要かどうか聞くと、みなさん、「どちらかというとした方がいい」と答える。
今回、協力隊任期の途中に一時帰国までして研究室訪問をした理由は2つある。
①単に印象をよくする為。
研究室訪問をしたからといって、特段入試で有利になるわけではない。
入試は公平だ。
志望する国際協力専攻の場合、入試の配点は、英語(TOEFL)30%、記述30%、面接40%だ。
面接試験が4割を占める。もちろん、研究内容や自身のバックグラウンドについて質問を受けることになると思うが、面接官の中に自分がすでに挨拶した教授がいれば、プラスになる可能性がある。
必ずしも、覚えていてくれたり、プラスになるとは限らない。印象が高くなる「可能性が高いだけ。」だ。
一時帰国してわざわざ訪問したということを覚えてくれる先生がいるかもしれない。事前に研究の方向性を聞きにきて、研究する心構えができているという風に伝わるかもしれない。
もともと、営業で社会人経験を積んできたので、この点は大事にして訪問を決めた。
②研究の方向性が、教授にとって指導可能かどうか見てもらう為。
バックグラウンドが理系の場合、大学院の研究は文系よりももっと詳細に細かく分かれている。研究室選びに関しても、教授に自分のテーマが指導可能かどうか聞かないと、指導を受けられない気がする。
僕の場合は、文系だ。理系大学院よりもテーマは広い。それでも、研究の方向性の確認はした方がいいだろう。
文系の開発経済学、国際協力関連の中でも、一体自分がどういった方向性で修士号を取りたいのか、受験前に示して行くことはとても大切だと思う。
入試の時に、志望動機を説明して、研究テーマを説明して、「それ、うちじゃ指導する先生いないかも・・・」と言われたら天を仰ぐしかない。
今現在、勉強したい方向性としては、「廃棄物管理において、効果的に住民や行政にインセンティブを与えるための制度設計」だ。
何をいっているかわからないが、簡単にいうと、ゴミ処理はどこの国でも後回しにされがち。どんな仕組みで処理に取り組めばいいか効果的か。住民に教育を施したらいいのか。地域で町内会みたいなの作って、綺麗にしたらいいのか。色々方法があるけど、何がいいのかということである。
こういったことを事前に説明して、入学後に指導してもらえるのか聞こうということだ。
入試ページにおいても、事前に研究テーマのすり合わせを認めている。
2.実際訪問してみて感じたメリット
①学生と会えた。色々アドバイスもらった!
たまたま授業の合間に休憩していた学生と話ができた。
青年海外協力隊の任期中ということで、向こうも興味があったみたいだ。
入試をどうクリアするか、勉強のコツを教えてもらったりできたのがかなり大きかった。
やっぱり東大だから、入試をクリアしてくる院生も頭が良さそうな人たちばかり、かなり勉強したみたいで、勉強の工夫やコツなど、数人の学生から色々な角度のアドバイスもらった。
これはかなりラッキーだった。
社会人経験の学生は、毎年数名いるみたいだった。
②研究の方向性を受け入れてもらった。
本来の目的。2名の教授とお話しして、自分の経歴や、研究の方向性を説明。
すんなり受け入れてもらった。良かった安心。
ただし、1名の教授は、近いうちに海外の大学院で研究するらしく、院生の指導がスカイプやメールメインになるそうだ。こういった情報も直接訪問したからだ。
提携校への留学を希望していることも説明した。
③ネットでは手に入らない情報もあった。
例えば、提携校へ留学する際には、東大の中で学生のセレクションはどういう風に行われているか。TOEFLはどれくらい取らないといけないとか、当たり障りない範囲で答えてくれた。
留学時期は、入学後いつ頃から可能かなども聞くことができた。
授業の様子やゼミの様子など、話を聞くことによって学生生活の雰囲気がつかめた。大学生時代ちゃらんぽらんだったので、院生生活は忙しそうだ・・・
④やっぱりモチベーションはアップした。
実際にキャンパスを見て、研究室を見てもらって、モチベーションは上がった。
勉強のコツも掴めたし、ちゃんと準備しようという気持ちは高まった。
航空券だけでも14万くらいかけて帰ってきてるんだから、これでモチベーションあがらなかったら困る。(ユナイテッド航空の大洋州諸国への航空券は高い。)
3.反省点
お礼のメールするの忘れた・・・・・
1ヶ月以上してから気付いた。
すげぇショック。
まぁなんの効果あるかわからないけど、せっかく時間をとってもらったんだから、お礼のメールくらい出すのが常識だろう。久しぶりの日本で、すっかり忘れてた。
訪問の後には、お礼忘れずに。
青年海外協力隊はアマチュア。参加前〜1年経過。(現実、実態、目標)
協力隊を技術集団やプロ集団だと思っている人もいるけど、確実にアマチュアである。別に協力隊を否定しているわけではない。
NPO法人宇宙船地球号山本氏のブログや書籍にはっきりと書いてある。
僕は書籍とブログを読んだ上で、OBOGの話も繰り返し聞き、「協力隊はアマチュア」とわかった上で参加した。むしろ初めから知っておいた上で、参加してとても良かったと思う。
協力隊がアマチュアな理由
・活動成果を求められない。具体的に成果を図る仕組みも人もいない。
・協力隊自身の評価もない。報国会等あるものの、結局、みんな元気でよかったねで終わる。
・報告書はあるが、ほぼ感想文。報告書の項目にも、「任国外旅行」「食事」「文化」などと、文化体験の側面が見受けられる。
・専門性がなくても受かる。実務経験を求められる場合もあるが、新卒や、経験がなくても、ちょっと経験が職種と被っていれば受かる場合もある。
以上が理由、山本氏のブログとほぼ一緒。
僕は開発業界で専門家として仕事できることを夢に見ている。
ODAはもちろん税金なので、「税金をなぜ投じるのか。ODAを投じるべき課題なのか。」、「最も効果的な投入はどういった金額、方法か。」、「経過はどうか、修正は必要か。」、「結果はどうであったか。」という具合に、成果にシビアである。
評価専門のコンサルチームがいるくらいだから、成果にシビアである。
慶應義塾大学で行われた、河野外務大臣の講演にもこういったセリフがあった。
『金額の順位ではなく、税金から出すODAでどういう効果が出ているのか、何が現場で起きているのかが、その効果を最大化することが大事なのです。』
また、
『日本のODAはこれから結果にコミットしていかなければいけない』
とある。
結果にコミットするということは、投入される、ヒト・モノ・カネで、効率的に最大限の成果をあげるということだ。
協力隊は違うと思う。
そんなことしてたら、青年がその土地の、文化や風習を楽しむことはできない!
じゃあ協力隊はなんなのか。何が楽しいのか。
社会貢献をしてやるぞと思っている人にとっては、参加意味ないのか。
協力隊は、「国際協力のスタートラインに立つ」ために、最善策の1つだと思っている。
言わずもがな、開発業界で働くということには、条件がある。
以上がないと、そもそも相手にされない。
国連関連のポスト、開発コンサルのポスト、JICA専門家のポスト、様々なポストの参加資格要件をチェックしているが、上記が必要である。
(正確には、修士号はなくても募集している場合もあるが、高度な専門性を求められないポストが多い。自分の専門分野で勝負して行きたいのなら、やはり修士号だと思う。)
協力隊に参加すると、
- 高度な語学力
- 開発途上国での実務経験
の2つを手に入れるチャンスになる。語学はもちろん自分でも磨かないといけないけど。
しかもJICAというバックアップがあり、配属先はあるし、手当や保険もある。
JICA関連の技術プロジェクトの専門家と会えるチャンスもある。
結局、いい制度。やっと、スタートラインに立てると思うとワクワクする。
性質は初めから知っておけばいい。
協力隊でよくあるあるなのが
- カウンターパートがいない。(配属先に一緒に働く人を決めてもらうことになっている)
- 配属先に仕事がない
- ボランティア申請時から時間経っているので、呼んだ人がいないとか、呼んだ時から状況が変わっている。
そのほか、国や場所によって色々あるだろう。
でも、初めから、知っておけばそんなにショックも起きない。いい意味で諦められるし、開発業界でのキャリアを目指すならいい勉強になる。
- 「そうか、日本の働き方と違う。責任を最後まで取るってことはしないんだな」とか
- 「約束事にはルーズだ」とか
- 「援助はもらえたらラッキーって思ってて、自分から手を動かそうとはしないんだな」とか
だって、国際協力の仕事って、そういう問題とも付き合っていくことのはず。
現地の人と一緒に手を取り合って進めていこうとしても、「え?技術協力?お金くれるんじゃなかったの?」って平気で言われることもあるはず。
それが、援助の歴史と現状なんだからしょうがない。
期待しすぎず、諦めすぎず
とはいえ、ショックなこともある。せっかく頑張っていても、誰もついてきてくれない。頑張る意味あるのかって思うこともある。
高い目標を掲げすぎてるときっと疲れると思う。というか、日本から高い目標持ってきても、相手国の人はそれ聞く意味あるんか?って思う。
現状を毎日受け止めて、自分のために、相手国のために、少しだけいいことしようっていうくらいが、自分には丁度いいんじゃないでしょうか。
今週も何回も約束破られて、忘れられたけど、何となくいい方向に活動は進んでいきます。
国際協力に興味を持った本〜マイクロソフトを捨てた話〜
国際協力業界、開発教育業界に関する書籍はたくさんある。自分でNGOを立ち上げた人や、会社を作った人、協力隊のOBOGなどなど・・・・僕の場合は、大学2年生の時に読んだ一冊の本が強烈だった。今でも覚えている。
本のタイトルは、『マイクロソフトでは出会えなかった転職』
マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった
- 作者: ジョン・ウッド,矢羽野薫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/04/04
- メディア: 単行本
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その名の通り、マイクロソフトで働いていた筆者が、身分と給料を全て捨てて、途上国の子供たちのために活動を始める話。
読んだのがだいぶ前だけど、まだ覚えているくらいインパクトがあった。
え??本当にマイクロソフト辞めんの?
マイクロソフトと言えば、ビル・ゲイツが創業したあの大企業。筆者のジョン・ウッドはあの大企業でものすごい忙しい日々を過ごしていた。
ある日休暇で訪れたネパールの山奥の村で、本がほとんどない図書館を訪れてショックを受ける。ほんの少ししかない本が、鍵のかかった棚にしまわれていたからだ。それほど本が珍しいもので大切にされていたのだ。
「鍵をかけていたら、誰も本を読めないし、子供は字も読めないまま育ってしまう」
そう思って、また村に戻ることを誓う。
休暇が終わっていても、どうしても農村のことが頭から離れなかったらしく、彼は思い切ってマイクロソフトをやめてしまう。
Room to Readを立ち上げる
そして、非営利法人を立ち上げ、自分の貯金を切り崩したり、寄付金を集めたり、必死になって、本の寄付、途上国の子供達の教育環境改善に走る。
全てがうまくいくはずもなく、貯金も少なくなってしまうが、それでも、またネパールの農村に戻ると奮闘する。
約束を果たし、ネパールの農村に本を寄付しに戻るシーンは感動した。
資金繰りも必死の努力で軌道に乗り、世界的に有名なNGO 「Room to Read 」へと成長していく。
本から学んだこと&今でも忘れないこと
・綺麗事じゃなく、金とかステータスよりもやりがいを感じることってあるんだと思った。
・周りの人全員から反対されても、自分がワクワクするのなら、その道に進まないといけない。後悔するから。
・社会貢献活動は、結局規模が小さい活動がほとんどで効果を実感しずらいけど、パッションを持って目的を追求し続ければ、いずれ大きな成果を生み出せるかもしれない。
・本当に目指したいものがあるなら、大切なものも捨てないといけない。
やっぱり、自分の中で「これだ!」とワクワクしたのなら、その好奇心とか、挑戦したい気持ちを活かさないといけない。
お金や身分はいつも気になるけど、飛び込んで見ないとわからないこともある
でも、その後社会人なって、サラリーマンなったらこの本で学んだことは全部忘れて、一度は身分や給料しか考えない時代もありました・・・
それでも、協力隊に参加して、後悔せずに挑戦できるのは、この本を読んだことが1つのきっかけのはず。
初めての動画編集(モキール環礁とポンペイ島の一部)
動画編集もやってみることしました。
GOPRO買って、ムービーをとるようになったのがきっかけ。
協力隊参加前にPCをマックにしたので、iMovieを初めて使う。
ポンペイ本島から離れたモキール環礁という小さな小さな環礁に行った際に、短いムービーを作った。
綺麗な海、自然。誰がとっても綺麗な自然が取れる!
モキール環礁の話はまた後で。
ポンペイ島とモキール環礁pohnpei & mwokilowa atoll
コスラエ州 旅行 アクティビティまとめ
ミクロネシア連邦でも最も人口が少なく、手つかずの自然が残っていると言われるコスラエ島。行ってみたかったコスラエ州に旅行できたので、その記録と楽しみ方。
今回は、7月の月曜日から土曜日5泊6日の日程。
ユナイテッド航空のアイランドホッパー(各駅停車の飛行機、グアム→チューク→ポンペイ→コスラエ→マジュロ→クワジェリン→ホノルル)を利用する。
日本から行く場合にも、グアムまで行って、そこからこのアイランドホッパーを利用するしかない。
競争が起きない路線なので、正直高い。
個人的にはコスラエの象徴、スリーピングレディー。女性が横たわっているように見える。モアナに似たようなシーンがある。リアルモアナ。
とりあえず、短めに作った動画
体験したアクティビティ
自分はやっていない。以前、ポンペイでマングローブ林の中に一日いたら、蚊にすごい刺されて疲れた。今回はパス。他の協力隊員がトライ。マングローブの林の中を通る水路をゆっくりと進んでいき、とてもゆったりとした時間を過ごせたそうだ。天気も良かったし、気持ち良さそうだった。
【SUP】
スダンドアップパドルという、アクティビティ。ボードの上に立ってパドルを漕いで進む。なれるまで時間がちょっと必要だった。体幹とバランス感覚が必要。
これまで、シュノーケルやダイビングしか海を泳いで進むことはなかったが、水面を立って進むのはとても新鮮だった。
深いところに行くと、コスラエの海の透明度がよくわかる。サンゴや魚がよく見える。途中、エイが何匹か泳いできた。
【ダイビング】
コスラエはとにかくサンゴ。
ものすごいサンゴだった、一面綺麗にサンゴ。透明度もものすごい。見事なブルー。
潜ったのは、ヒロシポイントと呼ばれるポイントで、元ミクロネシア連邦副大統領を務めたヒロシ・イスマエル氏の家の前のポイントなので、ヒロシポイントというらしい。
今回は2本だけ潜った。どちらもヒロシポイントからスタートして潜った。
カメに寄れた
逆鍾乳洞みたいな。
【レラ遺跡探索】
レラ遺跡は解明されてないことも多いが、ポンペイのナンマドール遺跡同様、玄武岩やサンゴでできた古代の遺跡。当時の王様が住んでいた。
台所とか、王様がスピーチした広場など、確かにその当時の面影は感じる。
ポンペイのナンマドール遺跡もそうだけど、海上に作っており、遺跡の中に水路が通っている。潮が満ちてくると立派な水路となり、ボートで荷物などを運べる仕組みになっている。船の方が荷物運ぶの楽だったんんだろうな。
王様が民衆に向かって話す場所。
台所。何かをパウンドしていた台。
【ウトエ生物圏保護区探索&シュノーケル】
正直、一番衝撃を受けたのが、ここだった。ユネスコの生物圏保護区に指定されている。その特徴は、マングローブ林とサンゴがすぐに近くで共存していること。
●マングローブの役割・・・
マングローブが生い茂る場所は、山や河から流れて来た有機物(生き物の死骸や落ち葉などなど)が蓄積し、分解されているところである。よって、マングローブの周りは泥のようになっており、栄養分が蓄えられている。様々な生物が住む場所であるが、簡単に言って泥が多くて汚い。
●サンゴの性質・・・
サンゴはとても複雑でデリケートな生き物。土砂が流出すると死んでしまうし、海水の中に栄養が多すぎても死んでしまう。サンゴは褐虫藻と呼ばれる生物が光合成して栄養を作っている。海水に栄養素がたくさん含まれていて、植物性プランクトンが多いと褐虫藻にとっては光合成のライバルであり、活動が鈍くなる。サンゴは生存しにくい。
つまり、マングローブが住んでいて、リッチな栄養分を含む泥や海水の周りで、デリケートなサンゴは住めない・・・はず・・・・
だけれども、ここウトエでは見事にすぐ近くで共存している。
わかりにくいけど、サンゴの奥に見えるのはマングローブの根っこ。
見えあげるとすぐにマングローブ林。本当に近い。
サンゴ礁で生まれた生物たちがマングローブの周りを住処にしたり、サンゴ礁とマングローブは持ちつ持たれつの関係のはず。
でも、本当にすぐ近くで共存している・・・本当に本当にすぐそばで。
ポンペイでは見られないので、とてもとても新鮮で神秘的だった。
【イエラの森探索】
イエラの森には”カ”という木がある。
ポンペイにもあるが、コスラエのイエラの森にあるのは、比じゃないくらいにでかい。
カの木の特徴は根の周りのヒダの部分。人の背ほどになるものもある。
その木によって、特徴が様々、木はどれもまっすぐ生えているのだが、ヒダの部分がカーブしているものもあれば、まっすぐ伸びているものがあり、個性がある。
トンネル状。
結構でかい。
帰りにウコンの花を始めて見た。
【ワラン村散策】
ワラン村へは道路が通じていない(2019年8月現在)。きっとこの先も簡単には通らないだろう。行き方は船で海を行く他ない。船着場につくと、買い物に来ていたと思しき村人たちがいた。
満ち潮の時間でないと、ボートを底にぶつけてしまうハメになるので、潮が満ちている時間に移動する。
200人程度が暮らすと言われているワラン村には小学校もあった。とても綺麗。
レストランやホテル
【パシフィック・ツリーロッジ・リゾート】
レストランが売りのホテル。レストランはマングローブ林の一部を切り開いた場所に建てられており、とても雰囲気がいい。
コーヒーを頼むと、とても大きなカップでおかわり自由。本を読んで過ごした時間はとても気持ちよかった。
夕食は日替わりのスペシャルメニュー(10ドル)、飽きずに楽しめる模様。アルコールも販売していた。
部屋は、コテージ風となっている。マングローブのすぐ裏がコテージなので湿気は多めだが、シンプルな作りで快適だった。ホットシャワーもエアコンもある。
【ノーティラスリゾート】
コスラエではNO.1のホテル?値段もツリーロッジより少し高め。
今回は宿泊していないが、ちょっと見学に行った。
ホテルにプールがある。おしゃれ。のんびりするには良さそう。
ノーティラスも、ツリーロッジも、ホテルの前はすぐ海なんだけど・・・笑
お店
【グリーンバナナペーパー】
バナナの葉を使って作った紙製品を販売しているお店。
100%コスラエ産のブランド。財布などもあるが、とても丈夫そう。
製作している様子も見せてくれる。作業中のスタッフはフレンドリーだった。
Tシャツのプリント販売もしている。
枠に材料を流し込んでいるところ
バナナ干してあったところ
バナナの葉製の製品は丁寧に作られていて、値は張る。しかし、産業が乏しいミクロネシア、しかも最も人口が少ないコスラエ州でこれだけのブランドがあるのにはとても感激。
パスポートケースを購入した。20ドル。
生産者の名前入り。
ポンペイの空港や郵便局のおみやげ屋さんでも販売していることがある。
日本でもちょっと流行りそう。
以上、きっとコスラエに行った人が思うんだろうけど、本当にのんびりと時間がすぎた。
ポンペイ島ですら、日本の生活から考えたら本当にのんびりなんだけど、コスラエはもっと時間がゆっくり進んでいた。
ダイビングも2本しかしてないし、また来たい。
今回はすべて、地元在住の日本人コスラエ太郎さんにガイドしていただいた。コスラエツアーカンパニーという旅行会社を経営。
コスラエは観光地も含めてすべて私有地なので、現地の方としっかり関係を作っているコスラエ太郎さんじゃないと、まわれないと思う。